みなさんこんにちは!
フリーランス日本語教師のRinです。
日々さまざまな国の学習者と接していて、彼らから聞いたことでハッとしたことがあったので、記事にしようと思いました。
みなさんは外国語を勉強して、その言語のネイティブに「お上手ですね!」と言われたらどんな気持ちになりますか?
私はとーっても嬉しくなります!
例えお世辞でも嬉しいです(笑)
でも学習者さんの話を聞いてみると、必ずしもそうではないみたいなのです。ただ、絶対言ってはいけない、ということでもないので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね^^
学習者の生の声
ここからは、私が実際に日本語を教えている生徒さんから聞いた話を書きます。この話を聞いてから、何も考えずあいさつ代わりのように「日本語お上手ですね!」というのもあまり良くないなぁと深く考えてしまいました。
『あいさつをしただけでビックリされる』
学習者Aさんが日本へ旅行へ行った時の話です。
店員さんに「ありがとうございます」と言っただけなのに、「わ〜日本語が上手ですね!」と驚かれた。あいさつだけで「上手」?ありえない!!!
本当に一言あいさつをしただけだったのに、「上手ですね」と言われて、何だかバカにされた気分になったとのこと。
日本は島国で、日本語が話されるのは日本だけなので、外国人が少しでも日本語を話しているのを見ると嬉しくなりますよね。
その方も悪気があったわけじゃなく、本当に「上手!」って思ったに違いないし、嬉しい気持ちも含まれていると思いますよ、と生徒さんに話しました。
『あきらかに下手くそなのに…』
上手なわけないのに、「上手ですね〜」と言われて「なんで?」と思った。
例えカタコトの日本語だったとしても、一生懸命話しているのを見たら、たいていの日本人は「お上手ですね」と言うのではないでしょうか?
お世辞と言えばお世辞かもしれませんが、「一生懸命勉強したんだろうな」とか「努力が素敵だな」とか「応援したい」とか「日本語に興味を持ってくれて嬉しい」というような気持ちが集まって「お上手ですね」の一言になるような気がします。
確かに、お世辞の文化がない国の学習者だと「え、、なんで?」と思うかもしれません。
では、このような学習者さんたちに不快感を与えないためにはどうしたらいいのでしょうか。
「お上手ですね」で不快感を与えないための対処法
とは言ってもやっぱり一生懸命日本語を話している人に「お上手ですね」と言いたいですよね。
私もトライアルレッスン(学習者との初めてのレッスン)のとき、例え初級学習者でも「上手ですね」と言うことがあります。ただ、それだけで終わらせないことが大切です。
他の言葉で言い換える
どうやら学習者は「上手ですね」という言葉は聞き飽きている模様。
それならちょっと言い方を変えてみましょう。
例えば、
・「日本語が話せるんですか?」
・「どこで勉強したんですか?」
・「どのくらい勉強していますか?」
・「勉強がんばってください^^」
などなど…。
「お上手ですね〜」=お世辞っぽい雰囲気があるのは確かなので、少し別の言い方で聞いたり褒めたりするのもアリだと思います。
「何が」上手なのかを言う
学習者に対して「わ〜上手ですね〜よくできました〜」で終わる教師がいます。
確かにそれを言われて嬉しく思う学習者もいると思いますが、それだけだと「どこが上手なんだろう」と思う人もいます。
ですから、「発音がいいですね」「漢字がよく読めましたね」「表現がとてもナチュラルです」など、【何が】上手なのかを明確に教えてあげる方が次につながります。
教師として「上手です」はちょっとボンヤリしすぎていますよね。
まとめ
いかがでしたか?
日本人にとってはごくごく当たり前の「お上手ですね」という一言。学習者にとっては「???」と疑問に思う人も少なくないです。
特に日本語教師の場合は、学習者の良いところを明確に提示してあげましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました♡