日本語教師 Rinです。ブログにご訪問いただきありがとうございます。
さて、タイトルのとおり、日本語教師という職業について聞いたことはあるけど、詳しくはよく知らない・・・という方のために私の働き方をご紹介します。
「日本語教師」=外国人の日本語を教える、ということまでは知っている方も多いと思いますが、日本語を教える以外にどんなことをしているのかについては知らない人も多いのではないでしょうか。
この記事を読めば、
- 日本語教師の仕事内容(日本語を教えるだけじゃない?)
- 資格は絶対必要か
- 経験はどのくらい必要か
について知ることができますよ!ぜひ参考にしてみてくださいね^^
知ってるよ!という情報は飛ばして読んでいただいて構いません。
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日本語教師の仕事内容
日本語教師の仕事は主に「日本語を母語としない人」に日本語や日本文化を教えることです。日本語学校で働く日本語教師は、日本語を教える以外にも生活指導や学生の出入国に関する様々な仕事をしなければならない場合もあります。
私はフリーランスとして働き、基本的にはオンライン上で教えているので、学校勤務の先生のように学生への生活指導などはもちろん行いません。ここで紹介するのは、あくまでも私の仕事内容です。
こういう働き方もあるんだな、と参考にしていただければ幸いです!
私の主な仕事内容はこちらです。
- オンラインレッスン
- 宿題の添削
- 教案、教材の作成
- 新規学生からの問い合わせ対応
- レッスン受付予約時間の管理
などを行なっています。
レッスン中はもちろんレッスン料が発生していますが、レッスン以外の仕事も結構多いのが現状です。レッスンの金額を決定する際に、このレッスン以外の仕事のことも考えて料金を決めるのがいいです。そうでなければ、時給換算したときに悲惨なことになります。
では仕事内容を一つずつ見ていきましょう。
オンラインレッスン
私は学校等に所属せずフリーランスで仕事をしているので、授業は基本的にすべてオンラインです。授業時間は30分・45分・60分です。学習者自身が自分に合った授業時間が選べるように設定しています。
授業内容は、文法と会話の2種類です。
初級の学習者はほとんどが文法レッスンで、中級以上でかつ趣味で日本語を勉強している人は会話レッスンを受講する人が多いです。
文法レッスンのテキストは「みんなの日本語」を使っています。可能であれば学習者に自分で教科書を購入いただき、教師と学習者それぞれが手元に教科書を持っている状態で授業をしています。「買いたくない」「必要ない」という学習者もときどきいるので、そのような学習者には無理に買わせずに、私が「みんなの日本語」をベースにして作ったパワーポイントを画面シェアしながら授業を行なっています。
※ ここで、教科書のページをそのまま画面シェアするのは、著作権の侵害にあたりますので、絶対にしてはいけません。
会話のレッスンについては、教科書を使わずにフリートークをすることが多いです。私はあらかじめいくつか盛り上がりそうなテーマを用意しておいて、その学習者に合いそうなテーマをふって、会話をしています。
ここで気をつけることは、ただ1時間会話をして終わりではなく、会話中の文法ミスやわからなかった単語などをメモしておいて、レッスン後にきちんとフィードバックを送ることです。
学習者によっては、レッスン後ではなくその都度教えて欲しいという人もいますから、そういった学習者にはワードの画面をシェアして、タイピングしながら会話を進めています。学習者のニーズに合わせて、その人に合った授業スタイルを組み立てるのも私の仕事です。
宿題の添削
オンライン上で授業をしていますから、宿題の提出や返却もすべてオンラインです。提出方法は学習者によってバラバラです。手書き文字にそこまで重要性を感じていない学習者は、直接テキストメッセージにタイピングして送ってきます。手書きで宿題をした学習者は、ノートの写真を撮って送ってきたり、PDFに変換して送ってくる人もいます。
私が宿題の添削にとても重宝しているのは、タブレットとタッチペンです。正しい文字(はね、とめ等)や書き順を直接書いて学習者に教えることができるので、これからオンラインで教えたいと思っている人にはパソコンの他にタブレットとタッチペンの用意をおすすめします。
教案、教材の作成
日本語教師養成講座では、教案の書き方を細かく丁寧に教わりましたし、分刻みのスケジュールで授業を進めて行く教え方を習いました。しかし、私はフリーランスなので授業進度はそこまで重要ではありませんから、きっちりとした教案は作っていません。導入の仕方などをメモ程度に書いています。
教案はふわっとしていますが、教材はかなり重要です!
特にオンラインで授業をするにあたり、画面シェアをしてパワーポイントを見せながら教えているので、このパワーポイントはわかりやすくイラストが多いものを自作しています。絵カードやフラッシュカードも、私はすべてパワーポイントで作っています。
一見大変そうですが、一度作ってしまえば同じ課のレッスンなら使い回しがきくので、ちょこちょこ手直しをしながら毎回同じ物を使って授業をしています。
今はすべての課のパワーポイントが完成しているので、時間をかけた授業準備はほとんどしません!授業準備に時間をかけないことは、私の中でとても重要なことです。授業準備に追われて疲弊していては、良いレッスンはできませんから。
新規学生からの問い合わせ対応
ひらがなもわからないレベルなんですが、授業が受けられますか?
こんなレッスンを受けたいんですが、可能ですか?
など、世界中から問い合わせが来ます。時差の関係で寝ている間に連絡が来ていることも多くあるので、朝はメッセージのチェックから1日が始まります。(どの仕事も同じですよね!)当たり前ですが、なるべく早めに返信するようにしています。
初級の学習者はほとんど英語で問い合わせが来るので、英語で返答しなければなりません。最低限の英語力は必要です。
レッスン受付予約時間の管理
私は「連続レッスンは3つまで」と決めているので、3時間連続してレッスンの予約が入ったら、その前後はブロックして予約ができないようにしています。この管理をこまめにしないと「トイレに行く時間もない!!」という大変なことになりかねません。なにより、休憩なしの連続レッスンは精神的にキツいですよね。
時間管理をほったらかしにして、思わぬ時間に予約が入ってしまったら、学習者に時間変更のお願いをしなければなりません。毎回そのようなことをしていたら「この先生、大丈夫かな」と教師への信頼性が欠けてしまいますね。
日本語教師の資格
日本人は日本語がペラペラだから、日本語教師の仕事は日本人なら誰でもできそう!
私も最初はそう思っていましたが、そういうわけでもないのです。
日本語教師の資格は主に3つあります。
- 日本語教育能力検定試験に合格する
- 日本語教師養成講座420時間を修了する
- 大学で日本語教育を専攻する
上記3つの中で1つでも当てはまっていればOKです(2022.08現在)。
私は②日本語教師養成講座420時間修了 の資格を持っています。
実際に講座に通って思ったことは「日本語ってむずかしい・・・」でした。
日本人なんだから日本語ができて当たり前でしょ!文法だってばっちり分かってるよ!と思っていましたが、この考えは見事に打ち砕かれました。
ネイティブが母国語を習得する過程と、外国語として習得する過程は全くの別物なのです。養成講座では、日本語の構造、文法、教え方、教案の書き方、教材の作り方など、まんべんなくすべて学ぶことができます。上記に記載した資格で、①と②のどちらかを選ぶなら、私は②をおすすめします。教育実習もあるので、模擬授業を通して様々なことが学べます。
ちなみに学校に所属しないで教える場合、資格を持っていなくても日本語を教えることは可能です。私が使っている語学プラットフォーム “italki”では、資格を持っていない先生は「プロの日本語教師」を名乗ることはできませんが、「チューター」として教えることができるので、資格取得前に経験を積むことも可能です!
ヒューマンアカデミー日本語教師養成講座 無料パンフレット進呈中!経験は必要?
私は、日本語学校の求人に応募したときに「経験がない」という理由で書類で不合格になったことがあります。当時は「やっぱり何事も経験か・・・」と落ち込んだものです。
人は誰でも最初は未経験なのにね・・・。
現在、フリーランスでオンライン日本語教師をしている私が言えることは「経験はなくても大丈夫!!」です。私も未経験からスタートしました。授業をしながら、より良い授業の進め方を勉強していきました。様々なセミナーに積極的に参加をしたり、先輩教師のレッスンを見学させていただいたりもしました。最初は自信がなかった授業も、回数を重ねると不思議と自信が出てきて、怯えていた学習者からの質問も怖くなくなります!
もう一度言います。
未経験でも全然大丈夫です!!!
やる気次第でなんとでもなります。もちろんお金をもらって授業をしてるので、いい加減な授業をしてはいけませんが、教師も人間ですから失敗もします。日々学びながら成長していけばいいのです。
そして、日本語を教えた経験はないけど日本のアニメ・漫画が大好きです!という方は、それだけでアドバンテージです。アニメ好きの学習者がとても多いですが、私はアニメ・漫画にそこまで詳しくないので、いつも学習者から教わっています(笑)アニメ好きの先生は人気講師になれるかも!?
SHElikes(シーライクス)|女性向けWEB系スクールの無料体験レッスン・申込日本語教師に必要な資格 まとめ
日本語教師は「日本語だけ教えれば良い」というわけではなく、日本文化や、時には日本の時事について質問されることもあるので、日本について広く知っておくことが大切です。
必要な資格は下記のうち最低でも1つ。
- 日本語教育能力検定試験に合格する
- 日本語教師養成講座420時間を修了する
- 大学で日本語教育を専攻する
年齢関係なく目指せる仕事ですし、長く続けられる仕事だと思います。私のようにフリーランスで働くことも可能です。日々学習者の成長が見られることが喜びですし、どんどん日本語が上手になる学習者を見ながら仕事ができて、やりがいもあります。
このブログを通して、私の働き方に少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです!
最後までお読みいただきありがとうございました!