オンラインプラットフォームで日本語を教える場合、レッスン料は自分で決めなければなりません。この「料金設定」について考えるのが実は結構大変です。
同じプラットフォームの先輩教師の方々のページに行って、どのくらいの料金設定にしているのか参考にしたり、インターネットで検索してみたり・・・。たくさん考え抜いて料金設定をして教え始めたわけですが、今冷静に考えると、「あの時、こうすれば良かったなァ〜」と後悔も少ししています。これからプラットフォームで教えようと思っている人は、以下のポイントに気をつけながら料金を考えてみてください^^
お金は大事!
italkiの料金設定で気を付けること
手数料が引かれる
italkiでは教師が設定したレッスン料から15%の手数料が引かれます。
例えば1時間2000円に設定した場合(本来は米ドルで設定します)
2,000円 – 15% = 1,700円
15%が引かれた分が教師のウォレット(italki上の仮想口座のようなもの)に入ります。
この手数料を考慮して価格設定をしないと「思っていたより格安の料金でレッスンをしなければならない・・・」という悲しいことになりかねません。手数料の分もしっかりを計算しましょう。
最低価格が決められている
italkiの日本語教師は資格を持っている「プロの講師」と、資格を持っていない「コミュニティーチューター」の2タイプあります。それぞれに教師が設定できる最低価格が決められているので確認しましょう。
- プロの講師・・・1レッスンあたり10ドル以上
- コミュニティーチューター・・・1レッスンあたり5ドル以上
「経験がないから、初めは格安でレッスンをしよう」と思っていても、この最低価格より下の値段はつけられないようになっています。
あまりに安い価格でレッスンができたら、価格破壊が起きて大変なことになりそうなので、このようなルールが設けられている点は安心ですね。
一度設定した料金は簡単には値上げしにくい
これはとても重要です。私も初めは「最初は安く設定して、慣れてきたら値上げしよう」と軽く考えていたのですが、だんだん固定の生徒さんがついてくれると情も湧いてくるので値上げしづらくなります。思い切って値上げするときには、レッスンを受けてくれている全生徒さん宛てに値上げをお知らせするメッセージを送信します。そして「値上げして生徒さんが離れていったらどうしよう・・・」などという心配事も増えます。
きっぱり値上げに踏み切れる人はいいですが、人間ですから少なからず「あの生徒さんは学生だから、値上げしたらきっと困るよなぁ・・・」など、いろいろな考えが頭の中をグルグル駆け巡るのです。
そして、もし自分が学習者だったら、あまりに頻繁に料金変更をする教師はちょっとイヤですよね。最初に設定するレッスン料は「とりあえずこんな感じで、あとで変更すればいいや」などと考えずに、きちんと計算して慎重に設定しましょう。実際はそんな簡単に頻繁に値上げはできません。
私は最初の料金を低くし過ぎて後悔したよ!
学習者の国の物価に合わせる
料金を決める時に、ターゲットとする学習者の国の物価を調べて参考にすることもおすすめです。ヨーロッパやアメリカなど、英語圏の学習者をターゲットにしたい場合と、東南アジアの学習者をターゲットにしたい場合では、値段の付け方が変わります。
例えば、東南アジアの学生に教えたい!と思っているのに、ヨーロッパの物価並みの授業料を設定してしまったら、東南アジアの学習者にとっては高すぎますからなかなかレッスンリクエストが来ないはずです。逆に欧米の学習者をターゲットにする場合はちょっと強気の値段設定でも大丈夫でしょう。
私は特にターゲットを絞らず世界中から学習者が来たらいいな、と思っていましたが、私の現在の価格設定だとほとんどが欧米の学習者からのリクエストになっています。東南アジアの学習者はほとんどいません。
「自分が教えたい学習者の国」がある場合は、『その国の1時間当たりの家庭教師の料金』を調査してみるといいかもしれません。日本人と仕事をするわけではありませんから、日本の物価に合わせた料金にする必要はありません。
ただ、東南アジアの物価に合わせてしまうと、自分の生活が大変になってしまいますから、そのバランスも考えなければなりません。難しいところです。
いろんな葛藤があるね…!
私が初期に設定した1時間あたりのレッスン料
私がitalkiで教え始めた頃は、レッスンの種類は2種類だけで行っていました。会話レッスンと文法レッスンです。私の当時のレッスン料はこちらです。
- 会話レッスン 13ドル/1h
- 文法レッスン 15ドル/1h
どうですか?
安いと感じましたか?高いと感じましたか?
(ここから手数料が引かれます…!)
私が今思うことは
安過ぎぃぃぃ〜!!
です(笑)
最初は良かったのですが、レッスンを行っていくうちに「あれ?」と思うようになり、レッスン準備もあるのに割に合わないなぁと思ってモヤモヤしながらレッスンをしていました。さらに、私が教えている学習者はほとんどが欧米人ですから、彼らの物価に合わせても「もう少し高くしてもいいかな」と思うようになりました。
始めて半年ほど過ぎた頃に念願の値上げをしました。今はこのレッスン料に満足していて、やっぱりレッスン料とモチベーションは比例するんだな、と実感しました。
値上げの際に生徒さん全員にお知らせのメッセージをしたのですが、その際に「先生のレッスン料は安過ぎましたから、値上げは当然です」と言ってくれた人がいました。もっと自信をもって値段を付けていいんだなと思いました。
授業は1時間だけかもしれませんが、その1時間以外にも授業準備、教材費、またパソコンを使って授業を行うわけですから電気代、zoomの年会費など、実は結構お金がかかっています。すべて細かく計算するのは大げさかもしれませんが、レッスン料を考える時に「レッスンに付随するお金」のこともぜひ考えてみてくださいね。
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自分の能力に見合った料金を設定するのはいいと思いますが、生徒を集めるために「妥協」して安い料金をつけるのは反対です。
確かに、安くすればたくさんレッスンリクエストが来るかもしれませんが、私の経験上、その分「冷やかし」のような学習者も来ます。「出会い目的」の変な学習者もいないわけではありません。
高めのレッスン料をつけた場合、欧米諸国のいわゆる物価が高い国の学習者からリクエストが多く来ますし、学生より社会人からのリクエストが来ます。「高いから生徒が来ない」わけではなく、「学習者の層が変わる」だけです。
もちろん、他の日本語教師より高いレッスン料をつけた場合は、その価格に見合ったレッスンをしなければなりません。でも、その方がモチベーションも上がって楽しいですよ♡
まとめ:italkiのレッスン料金について
- 手数料が引かれる
- 最低価格が決められている
- 一度設定した料金は簡単には上げにくい
- 学習者の国の物価に合わせる
以上のことを鑑みてレッスン料を設定してみてくださいね。みなさんの参考になれば嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました♡
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