私は20代最後の年に韓国のワーホリビザを取得して、いわゆる「ギリホリ」をしました。とても貴重な体験だったので、その時のことを文章で残したいと思い、記事を書くことにしました。
ワーキングホリデー(通称:ワーホリ)とは、18歳〜30歳を対象にした休暇目的の入国および滞在期間中における旅行・就労を認める制度です。
行ける国は限られていますが、ワーホリが認められているほとんどの国の滞在期間は1年間です。1年間も海外に住めて、しかも就労も認められているという良いことづくしの制度です。
私は1年も韓国に住んでいたのに、全然韓国語の力が伸びないまま1年が経ち日本に帰国しました。日本人がやりがちな失敗をたくさんやらかしてしまったのです。
この記事を読めば、
- 語学力を伸ばしたい人がワーホリで海外に滞在したときにやってはいけないこと
- 韓国のワーホリビザで日本語を教えるときの注意点
がわかりますよ!
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私が大学生の頃の先生の一人は「ワーホリ反対派」でした。その先生が言うには「ワーホリでダラダラ1年間海外で過ごすのはもったいない。」とのこと。ワーホリに行くぐらいなら、留学をしてしっかり勉強したり、就職して仕事のスキルを付けた方がいい、というのです。
でも、私は全くそうは思いませんでした。決して「ダラダラ1年過ごす」わけではないし、ワーホリでしか経験できないことがたくさんあると思ったからです。
私が思う「ワーホリの魅力」を3つ挙げてみます。
勉強もできるしアルバイトもできる
ワーホリの1番の魅力は何と言っても、1年間なら学校にも通えるしアルバイトもできるし観光もできるし、すべて自由!というところです。
オールマイティー!!
語学学校に通いながらアルバイトもできますから、よりその国の文化にどっぷり浸かることができますよね。
私は1年間同じ会社でアルバイトをしていました。とてもいい職場に恵まれてラッキーだったと思っています。ワーホリビザで学校に通っている人もたくさんいましたよ。
お金をかけなくても行ける
もし学生ビザで外国の大学に留学しようとしたら、初期費用がとてもかかりますよね。でもワーホリビザは、初期費用がほとんどかからず、また、現地の生活費はアルバイトで賄う、ということが出来ちゃうのが魅力です。
お金に余裕がある人はいいですが、私はあまりお金をかけたくなかったので、できるだけ安い下宿に滞在しました。入居の際の保証金も安く済みました。(保証金額は1ヶ月分の家賃でした)
運良く入国してすぐアルバイトが見つかったので、韓国での生活費は現地の通貨で稼いだお金で賄えました。日本から持っていったお金はほとんど使わなかったと思います。ただ、現地で何があるかわかりませんから、お守り代わりに日本のお金があるのは安心につながりますよね。
語学力が身に付く
留学して現地の学校に通って勉強をすれば語学力がつくのは当たり前ですが、ワーホリでは学校に通わなくても可能です。アルバイトを通して「仕事の言葉」が学べます。
働いてお金を稼ぎながら語学も学べるなんて最高の環境ですよね。
ただ、これはアルバイトをする職種にもよりますし、本人のやる気次第・・・というところもあるので、絶対に語学力がつく!とは言えません。これは実は私の失敗談でもあるのですが、詳細は後述します。
ワーホリビザで日本語が教えられる?
ワーホリの魅力は「就労が認められていること」と書きましたが、ではどんな仕事でもいいのでしょうか。実は制限があるので注意が必要です。
韓国での会話指導は他のビザが必要
韓国では日本語を教える場合、会話指導ビザ(E-2)が必要になります。ですから「ワーホリで韓国に行って、日本語を教えるアルバイトをしよう」と考えている人は要注意です。
韓国の日本語学校の求人を見たことがある人なら知っているかもしれませんが、”条件”の欄に「韓国で働けるビザをお持ちの方 ※ただしワーホリビザ不可」などと書いていることがよくあります。
私は韓国で日本語を教える経験が欲しかったので、韓国人の友人に「無償で」日本語を教えていました。お金をもらうことはできませんが、その代わりカフェ代を出してくれたりして、お互いwin-winな感じでやっていました。
また、ワーホリ滞在中に韓国で就職活動をして、「日本語学校に現地採用されたらビザを切り替えよう」と思っていたのですが、それも失敗に終わりました。
ここまで来るのに山ほど失敗したよ〜!
ワーホリの失敗談
もうワーホリに行ける年齢ではなくなってしまったけど、もし、もう1度行くことができるなら、この失敗は絶対にしないぞ!ということを書きました。
私と同じ失敗はしないでね〜
オーナーが日本語可能の宿舎を選んだこと
ワーホリでの滞在場所を決めるときに、やっぱり言葉が通じないと不安だな・・・という思いから、オーナーさんが在日韓国人で「日本語可能!」とうたっている下宿先を選びました。入居初日は、お金のことや下宿の決まりごとなど、すべて日本語で説明が可能だったので「あ〜良かった〜安心安心♪」なんて思っていたのですが・・・
そのような下宿は当たり前ですが、
日本人が多い!!!
同じことを考える日本人で、たぶん下宿の部屋の8割〜9割は日本人でした。最初は食堂で楽しく日本語で話して、一緒にカフェに行ったり飲みに行ったりしていましたが、ある日気づくのです。
あれ?日本語しか話してなくね?
次項へつづく・・・
日本語を使うバイト先を選んだこと
私が見つけたアルバイトの仕事内容は「日本人の顧客から来た電話対応やメールの返信」をする業務。あれ?家でも日本語、職場でも日本語・・・。嫌な予感。
でも最初は「韓国語で仕事をするのは不安があるし、日本語で仕事ができてラッキー!」ぐらいにしか思っていませんでした。
でもある日気づくのです。
あれ?日本語しか話してなくね?
「バカだな〜」と思ったアナタ。そうなんです。わざわざ韓国まで行って、日本語可能の下宿&日本語可能のアルバイトを見つけたんです。
でも、下宿でも友達(日本人)がたくさんできて楽しかったし、アルバイト先でも友達(日本語可能な韓国人)ができて楽しかったし、韓国生活は本当に毎日楽しかったんですよ。
ただ、韓国語が話せない。
よく、ワーホリに行ったけど語学力は上がらないまま帰国した、という話は聞くけど、私もまさにその通りのことをやって退けたのです。
やってやったぜ☆
※良い子はマネしないでね。
就職活動で心が折れて挫折したこと
私がワーホリに行った目的は、滞在中に日本語教師としての仕事を決めて、うまくいけば就労ビザに切り替えようと思っていました。
そのため、私は早くからインターネットで求人を見て、2校に書類を送りました。しかし結果は不合格。未経験に厳しいな〜と思いつつ、3校目の学校で面接と模擬授業をすることになりました。しかし、その学校は私がイメージしていたものとはかけ離れていて「日本語教師の理想像」が大きかった私はガッカリして心が折れてしまいました。
現実はそんなに甘くなかった・・・
もっと事前に情報収集をして、韓国の学校についてもよく調べていれば、こんなことにはならなかったかなぁと今も少し後悔しています。
明確な目標を決めなかったこと
挫折してからは就職活動はせず、ただ何の目標もないままアルバイトをしながら1年を過ごすことになりました。この記事の冒頭で話した大学の先生が言った言葉「1年間ダラダラ過ごす」が現実のものとなってしまったのです。
この「ダラダラ」というのは、下宿先でもアルバイト先でも日本語を話し、休みの日は日本人の友達と遊びに行く、という何のためにわざわざ韓国まで行ったのかよくわからないような生活を送っていました。
それはそれで楽しかったんだけどね!
もっと明確な目標を決めて毎日を送っていたら、もっと充実した日々を送れたんじゃないかな〜と思います。
韓国ワーホリ体験談 まとめ
1年間とっても楽しく過ごしましたが、帰国してから感じたことは「もっと頑張れたのに、もったいない!」でした。ちなみに韓国語の力は全然伸びなかったので、ワーホリから帰国したあとに観光ビザで韓国に再び渡り、約3ヶ月語学学校に通いました。1年間韓国にいても全然話せなかったのに、3ヶ月集中して学校に通ったら韓国語力が驚くほど伸びました。
やっぱり期間は関係なくて、自分のやる気次第なんだな〜と実感。
- 勉強もできるしアルバイトもできる
- お金をかけなくても行ける
- 語学力が身に付く
- オーナーが韓国語可能の宿舎を選んだこと
- 日本語を使うアルバイトを選んだこと
- 就職活動で心が折れて挫折したこと
- 明確な目標を決めなかったこと
ワーホリの魅力として「語学力が身に付く」を挙げましたが、私の失敗談をみてわかるように個人の努力次第です。1年住めば喋れるようになるだろう、は間違いです!
そして、韓国ではワーホリビザで日本語を教えることはできませんから、要注意!
この体験談が誰かの参考になれば嬉しいな。
最後までお読みいただきありがとうございました♡
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