私が日本語教師養成講座で勉強していたころは、教材=紙で手作りをするというのが常識でした。
紙で単語のフラッシュカードを作ったり、動詞のグループ分けの表を模造紙に書いてそれをホワイトボードに磁石で貼ったり・・・。でも実際のオンラインの現場ではどうなのでしょうか。
今回の記事では、教材の種類について説明していきます。
この記事を読めば、オンライン日本語教師を始めるときにまず何を準備したらいいのかが見えてきますよ!
紙で作る教材は日本語教師の定番!?
冒頭でも書いたように、私は養成講座時代に紙の教材を使いながら教える方法を学んできたので、教材=紙というイメージがありましたし、現在多くの日本語学校でもこういった手作りの教材を使っている学校が多いと思います。
私がオンライン日本語教師を始める時にも、紙の教材を作って用意していました。
作ったものの、今では全く使っていない・・・
では、紙教材にはどんなメリットとデメリットがあるのか見ていきます。
紙教材のメリット
私の考える紙教材の良いところは「融通がきく」。
どういうことかというと、例えば紙のフラッシュカードで活用練習や単語練習をする時に、手元で簡単に前のカードを遡ることができますし、ミスしたところだけ抜いて再度復習することも容易にできます。
授業中に前回勉強したことを忘れてしまった生徒がいたら、すぐに手元からその紙教材を出して提示することもできます。
また、大きい紙やホワイトボードを使って動詞の活用やグループなどを、全体を見ながら説明することも可能ですよね!(ただこれは広い教室向けなので、オンライン授業には向いていませんが)
紙教材のデメリット
上記で説明したようにいいところもある紙教材ですが、なんと言ってもかさばる〜!!みんなの日本語50課分の教材となると、持ち運びも保管もとっても大変ですよね。
私はよく旅行の滞在先でもレッスンをしますから、紙の教材を一式持ち歩くとなると本当に大変です。いろんな場所に持ち運んでなくしてしまう可能性もありますよね。紛失なんてしてしまったらレッスンができませんから。
それから、画面越しに授業をするので、映り方によっては紙が見えにくかったり、またカメラの設定によっては文字が反転してしまう場合もあります。
オンライン授業ならデジタル教材がおすすめ!
さて、紙教材のメリットとデメリットをあげてみましたが、私の中でメリットがデメリットを上回ると思えなかったので、紙教材はもう一切使用していません。
オンライン教師はパソコン1つで仕事ができる!というのが売り(?)なのに、重たくてかさばる教材といつも一緒に移動しなければならないのは苦痛です。
せっかくパソコンを使ってオンライン授業をしているのですから、パソコンの中に教材を保存しておく方が効率的です。
荷物が少なくなるのも嬉しい♡
デジタル教材のメリット
なんと言っても管理が楽〜♪なことです。
「あれ!? 14課のアレどこいった!?」みたいなこともありませんから安心。
すべてパソコンの中に入っていますから、カフェで優雅に教材作り、なんてこともできちゃいます。
そして、常にアップデートができるところも大事なポイント。紙教材を修正したいと思ったら、もう一度作り直さなければなりませんが、デジタル教材なら修正して上書き保存して終わり!
ページを増やしたり減らしたりも簡単にできます。
生徒側からも画面共有して教材を見せた方が見やすいですよね。マウスポインタを使って指差しをしながら誘導もできますし、とても教えやすいですよ。
デジタル教材のデメリット
実際にオンラインで教えていて、あまりデメリットが思いつきませんでした。
強いて言うなら、電子機器ですから何らかの異常がありデータが消えてしまったり開かなくなる危険性があるということ。常にバックアップを取っておくことは重要ですね。
私はGoogleドライブの中にまとめているので、Googleでログインさえすれば別のパソコンでも開けるようになっています。
まとめ
紙とデジタル、みなさんはどっち派ですか?
どちらもそれぞれのいいところがあるので、自分の教え方や環境に合わせて選ぶ必要があると思います。
私は場所を問わず働けるオンライン教師という特性を生かして、重くてかさばる荷物は極力減らしたい!という思いからすべてデジタル教材にしています。管理も楽ですし、どんどんアップデートして世界にひとつだけの私の教材を作り上げている最中です。
教材作りで迷っている人はぜひ参考にしてみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました♡