“用意”と”準備”って同じ意味ですか?
えっ!!そ、それは・・・!
お恥ずかしながら突然の質問にワタワタしてしまいました。日本語教師なのに、情けないっ!まぁでも、こういう場合はジタバタしても仕方ないので開き直ります。咄嗟に答えて間違ったことを教えても困りますしね。どうしてもうまく説明できないときは「調べておきます」と言って、レッスン後や次回のレッスンで説明するといいと思います。
そして、オンラインレッスンの利点はすぐにインターネットで調べられること!ということで、説明しながらも「これで合ってるよな」とコソっと調べることもあります(小声)。
にしても似てる言葉多すぎぃぃ〜!
それでは、本題!
用意と準備の違いは?
用意は「もの」だけ
ex.) 明日の試合のためにユニフォームを用意する。
ex.) カレーの材料を用意する。
このように「もの」を揃えるときには用意を使います。
準備は「もの」以外もOK
ex.) 試合のために練習をたくさんして準備する。
ex.) 泳ぐ前に準備運動をする。
「もの」だけじゃなく、体調や動作などにも使えます。
比べてみよう
この2つの文を見てください。
- 会議の用意をする。
- 会議の準備をする。
②は会議のために資料や会議室(テーブルや椅子)、パソコンやプロジェクターなど、会議にまつわるさまざまなことを事前に揃えておくというイメージですよね。
①の「用意」はピンポイントに何か「もの」を揃えるときに使いますから、例えば「会議の資料を用意する」だと自然です。
続いてこちらの例文!
- 旅行の用意をする。
- 旅行の準備をする。
先ほどの例文の違いを理解できた人はもうわかりますね。②については、パスポートや飛行機のチケットや着替えなど、旅行に関することすべてを事前に揃えるイメージですよね。①は「なに」をを用意するのかわかりにくいので、「旅行のかばんを用意する」のように「もの」を明確にした方がいいです。
では、最後にもう1組 !
- 心の用意をする。
- 心の準備をする。
用意は「もの」を揃えるときに使いますから、①の文はおかしいですね。「心」はものではありませんから、この場合は②が正しいです。
まとめ
違いがわかりましたか?
例文を出して比べるとわかりやすいですから、学習者に説明するときも例文やイラストで説明するといいですね。
- 用意は「もの」を揃えるとき
- 準備は「もの」以外もOK!
「準備」の方が広い意味があるね!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました♡